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お茶のこ彩々

少女系アニメ・漫画同人活動「お茶のこ彩々」のブログです

君たちはどう生きるか・ネタバレ感想考察




裏情報サイト系の方の感想で日本神話が裏モチーフと聞いていたので
そのつもりで観てみたら、確かにそんな感じでした。

新海監督が割と神道や天皇をテーマにした作品が多い
(君の名はだけ一応見てます)とのことで
宮崎監督もこのテーマに近づけたものにしたのかなと思いつつ。
(千と千尋よりも踏み込んでるかなと)

明治維新以降の天皇家の神格化と連動した軍国主義化がテーマであり、
眞人は子供時代に戦争を天皇家の「高み」から見物していた平成天皇のイメージですかね。
ご先祖様が明治天皇でお父さんが昭和天皇。
そして最後眞人は神格を放棄することで、象徴としての天皇になったと。

昭和天皇はちょくちょく話題になっているように、
広島原爆は仕方ない発言するような人ですし、
欧米金融資本と癒着し、軍国主義化で支配下に置いたアジアの国から搾取し、
財産を膨大に増やしたといわれますし。

戦犯の岸が復活したことで植民地売国政党の自民党が隆盛し、
今の利権まみれの政治といえない何かが行われていますし。
アメリカの傀儡になった結果は、かりそめの「経済成長」ができただけで
あとはどんどん悪くなる一方、日本を守ったとは言えないですよね…
その息子の平成天皇が本当に眞人のような葛藤を持っていたのかはわかりませんけど。


だれがどの役かは調べず見ましたが、あいみょんがやや気になったくらいで、
他は違和感全くなしなのがさすがの演技指導です。
菅田君がアオサギとはびっくり。あと柴咲さんや小野寺さん、おんな城主直虎の
メンバーじゃないですか^^
こころ旅でおなじみの火野正平さんも重要な役なんですね。


キャラを日本神話の神にに当てはめてみると兼役もしてるように思うんですが、
自分は『ホツマツタヱ』ベースで認識しているので、沿わせて候補を挙げてみます。

眞人=ウツキネ(コノハナサクヤヒメの子・お后トヨタマヒメの産屋を覗く)

夏子おばさん=コノハナサクヤヒメ(ウツキネの父:ニニキネの正妻になる妹)
       トヨタマヒメ(産屋覗かれる)

ヒミ・久子お母さん卑弥呼(名前まんま、日の巫女ともいいますね)
         イワナガヒメ(ニニキネから捨てられる姉)
         イサナミ(焼死する母・冥界の管理人)
         コノハナサクヤヒメ(ウツキネの母・火で自殺しかける)
         オトタマヒメ(トヨタマヒメの妹で一時后を務める)

お父さん=ニニキネ(姉妹を后にし、姉は捨て妹に落ち着く)

大叔父=スサノオ(平田篤胤説で冥界の管理人)
    ホノアカリもしくはニニキネ(第一次・第二次天孫降臨)

アオサギ=シホツツの翁(ウツキネの旅を導く・作り話が巧み)

キリコ=アカメ(ウツキネのために鯛を捕まえた)・ワカヒメや神功皇后(男装描写)

インコは渡来人の象徴かな。
ペリカンは日本人か(命令で黄泉の世界に来て、人間の魂を食べる)
浮いている岩=天の岩舟なので、天孫降臨のイメージかと。
ちなみに記紀ではホノアカリの第一次天孫降臨は消されているようです。
ホツマでは隕石ではなく普通の船を使っています。
そして記紀に書かれるものと対応するニニキネの天孫降臨は、ホツマでは晩年のこと。
終焉の地として鹿児島の高千穂峰付近を拠点としたことから。
また、若き日の関東から西への移動も降臨として良いと思いますが。
※記紀の赤ん坊が山頂に降りてくる演出は朝鮮神話だそうです。

ホツマ版のウツキネ様ものがたりの概要を書いてみますね。

近畿あたりを治める皇太子のウツキネ様(山幸彦)は弓矢を
(眞人も使ってますね)使った猟が得意で、
兄サクラギ様(海幸彦)は釣りが得意。あまり折り合わない兄弟であり
ある日道具を交換してみますが、ウツキネ様が釣り針をなくして
サクラギ様に許してもらえず困り果ててしまいます。

ウツキネ様はシホツツの翁の導きで九州に旅立ち(元々九州の振興を任される予定だった)
日向の鵜戸に到着、そこでお后になるトヨタマヒメと出会います。
さらにウツキネ様を励ますため、シホツツ翁はひと芝居を打って
鯛が釣り針を拾ってきたことにします。

(同じ職人にそっくりな釣り針を作ってもらったというネタバレ付き)
釣り針は臣下がサクラギ様へ返しに戻ります。まだサクラギ様は難癖をつけるものの、
湖の水をコントロールする力をもってウツキネ様に従うよう誓わせます。
(長男ではないウツキネが天皇になる箔をつけるため、ここは話を盛ってます)

落ち着いたウツキネ様は九州で農業を振興した後、天皇に即位する勅令を受け、
出産間近のトヨタマヒメと別の船で近畿に戻ってきます。(ウツキネ様は速い船で急いだため)

ウツキネ様はつい出産後七十五日間は接触できないルールを破って産屋を覗いてしまい
休息中のだらしない姿を見られ恥じたトヨタマヒメは
后としての復帰を拒否し、意固地になるも、
父ニニキネ様のとりなしで仲直りをします。
(その時に夫婦の象徴として使った二葉葵は賀茂神社の神紋になっています)

魚も出てきますし結構かぶってるなーと思いました^^
宮崎監督はホツマも読んでらっしゃるのかな。
また、6人の老婆はウツキネ様九州時代の6人のお后を象徴しているのかも。
因みに正妻のトヨタマヒメは入ってない数です。(その後天皇に即位してからは12人になる)

もろ石舞台も出てきましたね。
石舞台は蘇我馬子の墓と言われていますが、蘇我氏は聖徳太子と共闘して
縄文から弥生・古墳時代にかけて発展したの古神道を担った物部氏を倒したわけで
古神道を封印し仏教を推進した勢力です。

そして墳丘を壊して石室をむき出しにしたのは推古天皇ともいわれますね。
そこから今につながる天皇家が始まっているわけですが。
それを暴くことにより古神道の本来の姿がさらされる…のかもしれないですね。

蘇我氏自体が架空説もあり面白いんですけどね。
(馬から始まり鹿で終わる、つまり馬鹿にされていると)
本当は乙巳の変で物部氏が倒されたところを、架空の蘇我氏ということにして仮託させたと。
その場合は仏教を取り入れることを押したのが物部氏になってしまいますけど、
物部にも派閥があった可能性もありますし。

作画はもちろん全体的に奇妙でありながらも美しく、
今まであまり扱っていなかった鳥類の表現が豊富ですし
眞人の顔がちょっと若いアシタカいう感じで萌えなので、
絵だけでも十分楽しめるのではないかと^^

『どう生きるか』という問いかけはもちろん今を生きる日本人に向けていると思いますが、
天皇の神格化が終了して80年近くになった今、
日本人は何を軸にして生きるかということでしょうかね。
勿論戦前のような集団幻想玉砕を繰り返してはいけませんね。

コロ計画に引っ掛かり、他の国のように対策をきっぱり切り替えられず
無駄なことに浪費し続けて、それを指摘するジャーナリズムも機能していない状態。
戦時中をほうふつとさせます、というか今も戦時中なんですよね。
子供時代に自国の神話を学ばない民族は滅びると言われます。
ですが大人になってからでも遅くないと思います。
ホツマのようにより真実に近い(と確信しています)神話を知ることは、
日本が自立するための助けになると思っています。


(※23/9/16追記)君どうの新たなキャラモデルを発見したので書いておきます。
「真人」は天武天皇の和風諡号でもあるんですね。
「天渟中原瀛『真人』天皇」(あめのぬなはらおきのまひと)

天武から持統期は、「倭国」が「日本」になったという最大の転換点といえます。
天智天皇が白村江の戦いで百済を助け唐・新羅に敗ける→
天智の後の弘文天皇(大友皇子)も親百済を続ける→
壬申の乱で天皇の座を取った天武は親新羅政策。
というわけで天武が新羅王説(天武系の天皇が天皇の菩提寺に祀られていない)
もしくは唐の王族の血が入っている:漢皇子と同一人物説もあります。

といういろいろな説がありますが原因が出自もしくはほかの理由であれ、
いかに記紀編纂で本紀を改ざんしたか、という点を重視したいです。
壬申の乱で天武を善玉化しているのはもちろんのこと。

ホツマ論者の分析ですと、
天武の皇子・大津皇子はホツマに沿った政治を行うことができる程の逸材でしたが
持統の子ではなかったので、天武死後持統と手を組んだ藤原不比等に陥れられ死去、
藤原不比等はホツマ文書を記紀に改ざんし
(最大の改悪点は天照の女性化:女帝持統の権威を高めるためと思われる)
真書は焚書としたという見方が有名ですね。

これに生前の天武がどのくらい関わっていたか気になるところですが
持統が結構悪女だったというのはありそう(大津皇子の妹大来皇女を斎宮に追いやったなど)
漫画『天上の虹』を作って持統をフォローしているので、余計怪しい。
個人的に漫画としてあまり面白くない(きれいに描きすぎてる)と思いました。
天武の多妻ぶりを納得して受け入れている聖女・持統として描いていました。
でも壮年になると毒親っぽくもなっていた気が…そこは合ってそうですね。


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