放送20周年だったんですね＾＾サンリオコラボ情報で気づきました。ということで、久々に全部ではないですが見返してみました（DVD持ってます）ラフな感じですが絵も2点描いてみました。
東映女児枠最後のセルアニメ作品ですよね。クレヨン王国からはデジタル化。今となってはデジタルで見てみたかった…アナログもしばらく見てると慣れてきますけど。
キャラデザも内容も本当にすばらしいので。
きっちり3部構成になってます。女性ヒーローもので全部できることを入れてみたと言えるほどの濃さ。1年で余すことなく描き切ってくれた感じですね。最終回は公式が最大手な後日談になってますし。
１・父の如月博士失踪→後を追って戦いに巻き込まれていく→ジルを倒すが博士は今度は自ら敵の手へ。
２・妹の聖羅登場→確執→自分たちの出自を知る→父と聖羅を失うが、聖羅の装置に新たな力を託される
３・青児と学園の仲間に正体ばれ→より関係を深めつつ、復活したジル＆敵幹部との闘い
自分はラブコメ要素が多めの3部が一番好きです＾＾青児とハニーのバディできょうだいで恋人な関係が発展してきてツボります。
もちろん1・2部の重さを背負っているからこそ、関係が深まってくるのに萌えるわけですけどね。
きつい状況に立たされてもユーモアを忘れない七変化を見せてくれるハニーがすばらしい。セクシーだけど品がある。さわやかさは永野愛さんの声の影響が大きいとのことですね。
青児の精神的な支えは計り知れないでしょうね。こういう関係性はハニーが唯一無二の戦士だからできることだと思います。ハニーをセラムンのようにチームにする案もあったそうですが、1人に絞ってくれて良かったと思います。
チームは各キャラの掘り下げがその分減るわけですからね…。でも今の多様化の時代には、チームの中で好みの子を推す方式が合っていると思います。
学園の先生と親衛隊もいい味出してます。なっちゃんもハニーのこと女子目線で分かってくれる大事な存在、いい子すぎ。独特の口調がかわいい^ ^
たそプリ（なっちゃんの略し方ナイス）は正直、高尚過ぎでなんともはや。宇宙空間にユリをばらまきながら現れたのが最強シーンでした。移住する星を視察してたんですかね…。
聖羅はこのシリーズの重さを一番背負った存在ですね。このころ一世を風靡していた、エヴァの綾波やカヲルからインスパイアされてそう。ハニーたちの出自の設定は、空中元素固定装置の能力をうまく活かした良い設定だなと思います。アンドロイドではなく人間だけど、SF的な生まれ方。
「私たちは弾丸をはじくほど強くはない。傷を受ければ痛みもするのはなぜだかわかる？お父様がそれを望んだから…」のところぐっときます。
ちゃお版では聖羅は変身前も黒髪で、キャラの扱いもコメディ的でしたが、これはこれで幸せな世界線。
敵キャラもなかなか魅力的。パンサークローは、たそプリとザコ以外はみんな女性なんですよね。女性戦士の相手はやはり女性ヴィランが映えるなと。
ジルはエレクトリックパンサー（珍しくかわいい系）にお姉さまと慕われていて、結構面倒見いい一面も。
建物壊しても、戦いの後もとに戻らないシビアさもあります。
パンサークローはテロリスト・強盗集団なので、洋画ドラマレベルのネタも多く、見ごたえあるエピソードも多いです。「スピード」パロな速度落ちると爆発する列車・宇宙ステーションでの攻防・首都をミサイルで狙う等（これは本当にシャレになりませんが）
中東の悲劇も採りあげているんですよね。いまだにまったく解決していない…。SFファンタジーに現実を取り入れるさじ加減が素晴らしい。
東映の女児作品としては、92年セラムン→97年ハニーFのラインと、97年クレヨン→01年どれみのラインは本当に正反対の振れ幅ですよね。
中間をとった感じで落ち着いたのが03年開始のプリキュアかな、と思います。女児的には背伸びしすぎより、自分もなれそうだと思う変身グッズを欲しがるんでしょう。久々にプリアラのゆかりさんはナイスバディですけどね＾＾
逆に言うと、もう女児向けでハニーFほどの冒険をした作品は観られないだろうなあということ…ちょっと残念ですが。
近年ではジュエペサンシャインが近いですかね。どちらもスタッフ談で大映ドラマ風にしたという共通点があります。でもやはりハニーFのが攻めてます。テーマが命がけの戦いですからね。（サンシャインも大好きですけど）過渡期ならではの意欲作と言えるかと思います。
映像はアナログですが、面白いので多分気にならなくなると思います＾＾ぜひ興味がある方は、観てみてほしいですね。
