始まりましたね。作画はとても気合が入っていると思いました。色使いもいい感じで線が茶色だったりぼかしが入ったり、常に夢っぽさがある感じです。
ジュエペファンにはおなじみのエンジェラ豊崎さんが、みゅーの声というのが安心感があります。目がちょっと怖いと思ってましたが、声や動きが乗るとそこそこかわいいです。

もともとぬいぐるみという設定なので、ジュエペより立体化向けのデザインになっていると思います。薄紫なのは某シーのウサギキャラを彷彿とさせますが、同じ2017年デビューのキャラなので参考にしてますよね。やはり欧米のカラーセンスは参考になります。
人間キャラのデザインを最初に見たとき即ジュエルペットハッピネスを思い出しましたが。
サイドの2人はほぼそのままですね。
まいらがおしゃれ系=ガーネット、ことこがロボ科学者系=サフィーの属性を人間キャラに移してきたなという感じです。
案の定ハッピネスを担当していた桜井監督のスタイルは、カオスな雰囲気を淡々と進めるのが特徴。
ここら辺の流し方はいかにも。
説明が必要な1クール目には便利ですしうまく行くと思いますが、目新しさがなくなってくる中盤以降の失速が心配です。
淡々としているだけに、終盤に向けて盛りあげていくことが難しいのかもしれません。
ハッピネスは後半に行くにつれてグダグダになってましたから…しまいには悪のきっかけをシリーズの顔のルビーに丸投げするという黒歴史。
まあそれでも個人的には人間メインシリーズよりはアリと思いますが。
ハッピネスの一番ダメだったところは、メイン男子キャラ•真田先輩のキャラ描写を途中からやめてネタに走ってしまったこと。これで主人公のちありとの関係も薄くなりましたし、終盤闇落ちしてからの盛り上げもできなくなってしまった。
CV細谷さんなのに勿体無かったなとスタプリカッパードの良キャラぶりを見ると思います。
更にせっかくライバルキャラのまりえがいるのに、真田先輩関連では全く絡んできませんでしたし(マジチェンの朔太郎←ローラのほうがよくできていたと思います)
あと浅野エンジェラにるるかを混ぜ込んできたのも、ケモナーとして筋が通ってない描き方だなーと思いました。
さなやんこと真田先輩とたっくんこと浅野先輩。
サンシャインの稲垣監督のようにマスコットも人間も大切にしながら、4クールきちんと構成して盛り上げていってこそファンの心に残り、シリーズが終わっても高評価を得られます。
今回どういう経緯で桜井監督が担当することになったのかわかりませんが、せっかく名誉挽回のチャンスを与えられたんですからそれに応えて頑張ってほしいですね。
ちなみにかなり昔の作品ですが、大地&桜井監督1クール深夜アニメ「十兵衛ちゃん」は、同スタッフが関わったりぼん系女児アニ「りりかSOS」がきっかけになった作品で、どちらもなかなかの名作だと思います(十兵衛ちゃんは今見るとお父さんの描写が引っ掛かりそうですけど)
ですが4年後に作られた十兵衛ちゃんの続編は大コケでとても残念でした…(蛇足でしたし、ギャグとシリアスのバランスが悪くて湿っぽかった)
ゆめとりりかの髪色と形似てますね!
十兵衛ちゃん16年にブルーレイまで出てたんだ…
話を戻しまして、マイメロ時代からのサンリオ女児アニ視聴者としてはハッピネスの失敗を生かせるか、また同じ轍を踏むのかというところにも注目しています。
とりあえずマイメロのように、悪役ポジションがはっきりしてそうなのはいいですね。バディは黒髪の子か、柊先輩よろしくあこがれの先輩だったりするのか。
ジュエペのように1年で世界観をリニューアルする形にするのか、2年は同じ世界観にするのかということでもペース配分が変わるかもしれませんが、まず1期を最後まで好調に持たせてほしいところ。
森脇監督の手掛けるバージョンも個人的には見てみたいです。