スタプリ最終回は個人的には微妙でした。楽しまれた方は、以下はダメ出しが多いのでスルーでお願いします。
前回で終わったほうがいいくらい。
前回まではとても良いと思っていただけに、期待値を上げすぎてしまったのも原因ですかね。
ノットレイダーの着地点はもう少し尺を割いたほうがよかったですね。
惑星レインボーの解決も、結局は悪い予感が当たってイージーモードでしたし。
まほプリの制作スタッフだったということなので、ララとひかるに偏りすぎていたのはそのせいかな。
もっと星系間の親交が広まって大団円みたいな広がりを期待していただけに、スケールダウンしてとても残念でした。
そしてここ最近最終回で主人公たちの将来まで明示するのは、視聴者に終了した作品からの卒業を促して、
次に切り替えやすくするためもあるのかなーと思います。
さらにスケール感の問題についてもうちょっと突っ込んでみます。
既にロケットで宇宙の果てまでワープしているのに、今更このレベル…という拍子抜け。「自力で行く」ならワープ航法くらい開発してほしいところ。結局フワ頼みなのね。
初の国産ロケットということですが、世界レベルでみると60年前に実現している話で特に進歩がない。
宇宙開発テクノロジーの前進は、一つの国で行うには規模が大きすぎて費用も掛かる。だから国際的な協力が必要。
というのはコズミックフロントを見ていれば十分わかる話。なんで最後に小さいほうに向かっちゃうのかな。
さんざんスペースファンタジーしておいて、いきなりリアルっぽい展開(なようで現実反映してない)に寄せられても響きません。
今まで世界を広げていったはずの積み重ねが、主人公たちの内側にしまわれているだけになってしまい、広がりがない。
Aパートを夢落ちにせず現実にして、Bパートで宇宙交流が進んだ状態を描いたほうがOP歌詞通り「わっくわくワールド広がる」んじゃないですかね。
SF好きな自分としてはちょっと感心できないラストでした。
やはり広げすぎた風呂敷をうまくたたむのは、いろいろなパターンを経てきたはずのプリキュアでも難しいんだなと思いました。大風呂敷が手ぬぐいになってしまった。
まあ見る側も過度な期待は禁物ってことかも。
今回のテーマの「宇宙」に興味があったからこそ、残念感は強いです。興味がなければ適当に流すんで…。
宇宙飛行士の夢をかなえる女児アニキャラといえばジュエルペットサンシャインのサフィーですが、
NASAを受けるもジュエルペット差別で就職失敗→
落ち込んだ心の隙をダークパワーに付け入られて暴走→
おさまるが、闇落ちした原因のダーク物質を処分するために、かねてから制作していた自作ロケットを飛ばし大気圏外に出る→
処分は成功するが、そこでロケット分解、宇宙服で放り出される→
初期から改造しまくっていた相棒の自律制御型ロボット君が助けに来てくれた→
前代未聞のスピードのロケットを自力で作れる高い能力を認められて、NASAに改めてスカウトされたという。
とんでも展開ですが、初期からずっと描写していたので説得力があったなあと思います。
宇宙飛行士の有名な言葉の引用※諸説あり「地球は青いヴェールを被った花嫁のよう」「私はカモメ」もあって印象的なエピソードです。
「ベテルギウスを、スピカをこの手につかんでみたかった」という辞世の句(助かりますけどね)も詩的でとても響きました。

改めて気づいたんですが、サフィーの涙はちゃんと無重力で拡散してます!こういう細かいところもこだわってますね。
ちなみにジュエルペットサンシャインは、各登場人物の将来まで描いた群像劇としてとても成功していると思います。
先日カフェ企画もありまして改めて思い出す機会になり、つくづくすごい作品だなあと思いました。
作品のテーマ=落ちこぼれクラスの生徒たちがそれぞれの夢を見つけるということもあり、宇宙飛行士、ハリウッド女優、パティシエ、フィギュアスケーターと憧れの職業が勢ぞろい。
しかしながら主人公格は先生とお嫁さんという身近な職業になったりという幅広さがありました。
それに注目したいのが消防士になった子がいること。女子の憧れの職業に入ることはちょっとありえないながら、お父さんの背中を追うという説得力もありますしなかなか光ってました。
左上から副ヒロイン花音=先生、バイクレーサー、消防士、正ヒロインルビー=お嫁さん